地域の『集い、学び、創る』未来プロジェクト Ⅱ「自然と人とまちを緩やかにつなぐ」
2020年7月にオーバ—ヴァルト市から依頼を受けた市街地に隣接する自然が残る地帯の開発プロジェクト案。市から与えられた機能は教育(小中学校)・スポ-ツ(スポ-ツ施設、スタジアム)・イベント(メッセ会場)を核に据えた10年後20年後そしてその先に続くビジョンをもつ地域開発案です。地域の中核総合医療センターとまちの中心部をつなぐ人の流れ、既存の川の自然の流れ、車でのアプロ-チ導線の流れの3つの「流れ」に囲まれたその中をおおきな“パ-ク”(公園)と見立て、アーキペラゴ(多数の小さな島々)のごとく、大小の建築やパヴィリオン、遊び場やスポ-ツ広場などを緑の中にちりばめました。様々な機能を緩やかに繋ぎながら、時代に沿って自然と人の「緩やかな関係性」が姿を変え、成長することが可能であるような仕掛けです。車のアプロ-チ導線に沿って配置された建物(シティ・エッジ)は、街を守る城壁のごとく車の導線から”パ-ク”を隔てていながら、透過性もあり城門として3つのエリア「教育機関エリア」「メッセエリア」「スポ-ツエリア」へのエントランスとなっているとともに、それぞれに付随した機能(レストラン、ショップ、オフィス、カルチャ-センタ-、スタ-トアップHUBなど)をもつ「発信する建築フィルタ—」。幼稚園・小学校を含む教育エリアは、こどもからシニアまで全世代が学ぶことができ、交流することが出来る機能をもつ”ヴィレッジ”となるだけでなく、若い起業家がアイディアを実験・実践でき、刺激しあえる場所(Co-Working + Co-Living LAB)も提供する。街中心部からのアプロ-チ、またパ-ク内の移動は、徒歩または電気巡回バスで、また、自転車道路もメインのインフラとして重要な役割を担うことで、街中心部からの「緩やかなつながり」を目指しています。